人には言えない小説

どろどろの色欲にまみれつつ、どこまで平然とした顔が出来るか見ものですね。
ジキルとハイドが如く、その微妙なバランスを保つことって美しくないですか?

2016年4月のブログ記事

  • #3

    「椿、これからどこ行く?」 恋人には仕事が長引いているから会えないと言いつつ、私がいるのはあの人の車の中。 最後に会ったのはたった2日前なのに、あの背徳的な甘い時間が忘れられず、会ってしまったのである。 離れたその時から、この人の匂いは私の鼻にしつこく残り、射るような視線とは正反対の優しい声が頭の... 続きをみる

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  • #2

    「はぁ・・。」 なんであんなことをしてしまったのかわからなかった。 なぜあの人に会ってしまったのだろう・・・。 結局朝まで、何度もなんどもお互いを求めて夜があけた。 なぜここまで相手を欲しがるのかわからなかったし、普通すぎる私たちのような人間がこんなに欲望のまま動き続けることは、今まであっただろう... 続きをみる

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  • #1

    「あぁっ・・・」 自分の声にはっとする。だがまた、体の奥の深い快感で頭の中がいっぱいになり体が震えた。 『いつここにきたんだっけ・・あれ。』 考えようとするも、またすぐに頭が真っ白になる。 自分のものと思えないほど腰がビクビクと動き、恥部から愛液が溢れ、パチュパチュとやらしい音を立ているのが聞こえ... 続きをみる

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